yome001

予想以上のボリュームでしたが記憶に残る良いゲームでした

※ネタバレ注意
yome002

勇者の嫁になると心に決めた一人の少女アーティアが主人公のRPGです。
ストーリーとしては非常に濃い内容で、アーティアのこれから歩む人生を濃縮に詰め込んだ作品。
ボリュームも15時間超とかなりのボリュームで、RPGとしてしっかり楽しめる内容ですね。

yome003

ストーリーとしてはアーティアが育ったほのぼのとした「ココナ村」から物語が始まります。
アーティアは成人の儀を迎える手前の年齢で、成人の儀を迎えてから勇者様の嫁になる為、旅に出る準備をしてきた少女。
何故勇者様に憧れているのか、は後々語られるので置いとくとして、そんな村の中にもアーティアを狙った輩が存在している。
「あの子を幸せにしてやれるのは自分だけ」と主張する親父がいたりと不穏な空気が漂う村。

yome006

そんなある日、使いを頼まれやってきた道中で山賊たちに襲われている場面に遭遇してしまいます。
今まで鍛錬に明け暮れてきたアーティアでしたが多勢に無勢。山賊たちに捕まり牢屋行きに。
勿論この中ではエロゲらしい展開がありつつ、仲間同士の裏切り、BADENDも用意されていたりと一悶着。
そしてこの中で起きた事件を皮切りに、アーティアの運命を揺るがす大きな波へと飲まれていく。

もの凄く省略しきってますが序盤はこのココナ村編から始まり、アーティアの周りとの環境から広がっていく展開。
もうこのココナ編だけでもアーティア自身が選択によっては堕ちてしまったり、
その先を見ることなくエロルートへと突っ走る展開もあるんですが、実は物語としてはここからが本番。
アーティアの過去、おばあちゃんである大賢者アーリア、色々な要素が絡み合いひじょーに濃いストーリーに仕上がっています。
その内容も登場するキャラクター達全員が活き活きとしており、シリアス要素がありつつもそれを感じさせない。
なんて言ったらいいか難しいんですが、キャラクター同士の会話一つ一つが自然でこの世界観に没頭できる作品です。
体験版でも序盤は結構長く遊べますので、ストーリー重視の作品に興味のある方は一度プレイしてみて欲しいですね。

ゲームの展開としてはシナリオに沿って物語が進行するので比較的遊びやすい内容。
そして物語の途中では選択に迫られ、誤った道へと進んでしまうと長く続くBADENDのエロシーンへと続いていく。

yome004

戦闘は進行上パーティが入れ替わり、アーティア基本に1~4人と人数が増えたり減ったり。
道中行われる大会中にダンジョンを探索することが主で、こちらも基本的には物語中に探索していくのがメイン。
ダンジョン内はシンボルエンカウント、戦闘自体もオーソドックスなターン制バトル。

戦闘の難易度は能力アップのパッシブスキルをつける事が一番重要となります。
パッシブスキルはイベントなどで入手可能で(後にアイテム屋でも買える)自身の能力を大幅に上昇可能です。
一つ付けるだけでDEF+30などレベルアップには比にならない程能力が上がるのでバンバン付けましょう。
このパッシブを付けていれば進行上レベル上げ等は必要はなく、そこそこ苦戦しながらの調度良い難易度でした。

序盤~中盤はそこそこの戦闘に、パーティが出揃う終盤になると戦闘も激化していく感じかな。
その頃はもうストーリーも色々凄い事になっているのでまぁ納得というか戦闘部分も同時に盛り上がっていく。
必殺技となるカットイン技も活かしながら程よく楽しめる戦闘でもあったかなと思う。

難点を言うなら状態異常がかなり強め。
麻痺や混乱など、操作不能系を防ぐ手段が少ない事もあってか食らうと結構ピンチに。
回復手段もポット飲みがメインになりますのでとにかく回復アイテムは余分に持っておくと良いと思う。
お金はガンガン手に入るのでこれでもかと積んでおくとサクサク進められると思います。

yome013

エロシーンはストーリー上発生するものとゲームオーバーへ向かうバッドエンド系のイベントに分かれています。
選択肢をミスるとバッドエンド系、警戒せずにそういった所へ進んでしまうと売春などの道にも進んでしまいます。

基本的にはその時々に選択を迫られ、序盤は薬により淫乱化してしまう場合のルートも。
こういった選択が重要となるイベントで、堕ちる際にはそれはもうドップリ堕ちてしまいます。
バッドエンド系は目的を忘れて堕ち、そして自我を忘れてセックス漬けに。
1イベントのCG数も多く、差分で体位を変えたりと動きの変化も多めなので1シーン1シーンでしっかり楽しめる。
ただこのバッドエンド系はメインストーリーとは別の「こういった未来もある」というような形ですのであくまで続くのはそこまで。
キャラ単体で進んでいくイベントも用意されていますが道が逸れてしまうので堕ちとしてはルートが分かれてる感じですかね。
とあるイベントでは強制的に契約を結ばれ売春堕ちしたり、薬の作用を抑えるべく男に寄りすがってハマっていってしまったり。
それでもBADEND系ながら売春では段階的に合計10イベント近く用意されていたりとこれはこれで十分楽しめるエロイベント。

メインストーリーとしては爺さんに揉まれたり色々ありながらも、年相応な女の子としてとある人物に恋するようになります。
時には悩み苦しみ、その際にはまた違う男に乗せられたり(バッドエンド)もしながら様々な苦難を乗り越えていく。
ただその恋した人物にも色々あるわけで・・・まぁこの辺はストーリーをお楽しみに。

yome011yome012
yome009yome010

クリアー時間としては大体17時間程度。
BADEND系のイベントは逃してしまった所もありましたがクリア後に回想ルームで解放が可能です。

正直このゲームの魅力としては色々語りきれない部分が多いです。
イベントシーンでの絵としてはホトンドなく、顔アイコンがない名有りキャラクターも大勢登場します。
しかしそれでもホコグラ一つでそのキャラクターの顔が思い浮かぶようなしっかりとしたキャラクター作り、
アーティアと出会う一人ひとりがキャラクターとして活きているので非常に印象に残る作品でした。
最初に村以外で出会うアッカ、キィロ、ブル、なんていう適当そうな名前のキャラ達も最後まで出番があります。
街の中で話したそのモブも実は・・・みたいな出会う人物全員が色んな場所で活躍を見せてくれる。
アーティアを中心とした一つの物語として完成された作品で、涙なしでは語れないそんな作品でした。

タイトルから見ると「勇者の嫁目指してる子か~ほーん」みたいな感じでしたがプレイしてみるとそんな所じゃなかったですね。
「勇者の嫁になる女」という肩書があるので少し誤解しがちですが
プレイしていくうちに段々アーティアのキャラは魅力的に感じていきました。

ただまぁエロRPGで見るとシナリオ有りきな部分もあるのでこの物語にのめり込めるかって部分は大きいと思う。
エロシーン自体もしっかり作られ堕ちの段階も多く十分楽しめますが、本編のボリュームも結構あります。
キャラクターも続々と登場する上、過去を振り返る場面もあってエロがない期間も長く続きます。
全体的にシナリオボリュームが多い作品ではあるので、とりあえずまずは体験版をプレイしてみるのをオススメする。
その上で先が気になる!という方はその先も予測不能な展開が待ち構えているので気に入ったら是非プレイしてみてほしい。
序盤のばーちゃとの過去話で泣け、中盤のエロ展開やアーティアの恋に揺るがされつつ、終盤で全てがつながっていく。
エロゲながらも久しぶりに物語に没頭できたゲームでした。

▼DLサイト(18禁)

タグ